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そんなふうに閉じ合わさった肉の唇を開くと、中はトロトロにとろけた薄ピンク色の膣前庭が広がっていた

巽飛呂彦

小陰唇は肉厚で、その端をわずかに捩れさせている。
そんなふうに閉じ合わさった肉の唇を開くと、中はトロトロにとろけた薄ピンク色の膣前庭が広がっていた。
(なんだか、マグロのトロみたいだ。貴和子さんのここ、大トロみたいな色で……)
くすんだ小陰唇の外身と、中の大トロのような薄ピンク色。褐色の縁取りから急にピンク色になるところなど、まだ焼けきらない焼き肉の肉のようでもある。
彩菜に較べると、蜜の粘り気は強いようだ。トロッ、と、パンケーキにかけたメープルシロップのようにこぼれ落ちる。
そして、やはり肉厚の陰核包皮に包まれた、大粒の肉芽。水を吸った大豆のように、勃起して小指の先ほどにも膨れていた。

出典:~人妻温泉(フランス書院文庫)

著者: 巽飛呂彦

人妻温泉 (フランス書院文庫)

「自分から誘ってくるような人妻はお嫌い?」脱いだ浴衣の下に現れる貴和子の熟れきった女体。白いうなじから漂う色香、細腰から双臀に連なる曲線。腹を着れば貞淑な一児の母も湯船では淫らな美獣に!アルバイト先で少年が体験する極楽の年上温泉郷。27歳、35歳、40歳…「堕とし頃」の人妻たち。