その繊細な指先が、シャンプーの泡を纏い、髪の毛の中を滑っていくと、この世のものとは思えない心地よさを味わえた

木を組み合わせたバスチェアに座らされると、頭からシャワーを浴びた。もちろん、シャワーヘッドから直接湯をかけられるのではなく、やさしい掌のクッションを受けてから濡らされていくのだ。
続けて掌に載せられたシャンプーを、このひと月ほどで好き勝手に伸びはじめた髪の毛にまぶされた。
小柄な寧々の手指は、その一つひとつが愛らしいと思えるほど小さく、すべすべとやわらかい。その繊細な指先が、シャンプーの泡を纏い、髪の毛の中を滑っていくと、この世のものとは思えない心地よさを味わえた。
特に、頭皮をマッサージするように洗われるのは、最高の気持ち良さだ。心もち弱いようにも感じられる擦り方からは、必要以上の力で頭皮を傷つけぬよう細心の注意が払われている。
「痒いところはありませんか?」