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左右より押し迫る圧力に潰されながらも、汗ばんだ乳肉の触れ心地を頬で、鼻で、唇で存分に堪能する

空蝉

風邪を引かせたくはない。一方で、このまま離すのも憚られる。思慕愛欲入り乱れた複雑な情念が、若い心根を揺さぶる。
若干の逡巡の後。青年は愛しい女性をゆっくりと床の絨毯の上に押し倒す事を選んだ。見つめ合いながら、火照りにまみれた顔を彼女の乳房の谷間に押し付ける。
「ひゃ……ぁんっ。け、賢太さん?あ、のっ……っ」
吹きかかる鼻息をむずかって、彼女が遠慮がちに抗議の声を上げる。反面、その声は甘える響きも伴っていた。身悶える美幸の腰つきは、男の目と心を惹きつけるに足る官能的な艶を帯びている。
「ふかふかでムニュムニュしてて、あったかい。美幸さんの、おっぱい……」
「ひあ……っ、谷間に挟まったまま喋っちゃ、くすぐった、あっ……はぁぁ」
乳肉の温みに埋まった賢太の耳に届く彼女の鼓動。忙しなく浮き足立つ心臓の鼓動が、何よりも明確に、さらなる刺激の到来に期待している事を示していた。
「わ、悪さしないでっ」
焦れた美幸が自ら脇を締め、両乳房で賢太の埋まる鼻先を圧迫する。
聞き分けのない弟を叱るような美幸の口振りに心くすぐられ、照れ混じりの頬ずりを決行した。左右より押し迫る圧力に潰されながらも、汗ばんだ乳肉の触れ心地を頬で、鼻で、唇で存分に堪能する。

出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫)

著者: 空蝉

ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!