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咲枝は歌うようにそう言うと、密着したままの下半身をさらに押し付けて挑発する

小鳥遊葵

健太は惹き寄せられるように、咲枝に近づいていた。渚に寄せては返す波の音だけが耳に心地よく響いてくる。健太が近づくと、咲枝は両手を広げて、健太を迎え、正面から体を密着させてくる。
(咲枝さんの体から、熱が伝わってくる。それに、おっぱい、大きい……)
密着し、抱きしめ合う。健太の腕の力に、咲枝の上半身が撓り、下半身だけをお互いに擦りつけたまま、二人の上半身はYの字に離れて天を仰いだ。
「うわぁ、素敵な夜ね……。星がいっぱい……。今夜はきっと、何組かの、こんなシーンが見られるわよ……」
咲枝は歌うようにそう言うと、密着したままの下半身をさらに押し付けて挑発する。
「凄いわぁ、健太ちゃんのお魔羅、もう、びんびん……」
「だって、咲枝さんが、そうして刺激するから……」
「嘘、おっしゃい……。あたしが刺激する前から、もう、こんなになっていたのでしょう」
咲枝は体勢をもとに戻すと、健太の首に両手を回し、ぶら下がるようにして耳元に囁いた。吐息が官能を擽る。

出典:~熟女のやさしい筆おろし (フランス書院文庫)

著者: 小鳥遊葵

熟女のやさしい筆おろし

「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。