「あら、また、大きくしちゃってる……」
咲枝の声が艶めかしい。密着した股間を微妙に蠢かし、咲枝は健太を見上げ、唇を突き出してくる。躊躇いはなかった。健太は首を折り曲げるようにして咲枝の唇に口を合わせた。
(咲枝さんのキスも、いやらしい……)
いきなり健太の口に挿し込まれた咲枝の舌は、小さな蛇のように健太の口内を這い回り、口中粘膜を掃きはじめた。唾液を啜る音が波の音に相乗する。
健太も負けじと応じた。舌を絡め合う。一頻り、貪るような舌の求め合いが続いた。唇が離れる。脳髄まで刺激され、健太は力強く、咲枝の細い背を抱きしめていた。
(ママも留美子さんもそうだけど、咲枝さんの体、細いのに、おっぱいが大きくて、それに、お尻も……)
よく撓る体だった。この体が、祭りの最初の夜に、僕の友人のち×ぽを受け入れたのだ。そう思うと、微かな嫉妬心が生じる。
著者: 小鳥遊葵
「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。