「領内の外国人女性はすべて収容所に送らねばならぬ。だからその前に──」
ニタリと笑い、上唇を舌で湿らせた。
「この美しく熟れた身体、心ゆくまで味わわせてもらうとしよう」
中尉は吊られた大使夫人に前から迫り、抱きつくようにしてベージュのパンティに包まれた双臀をつかんだ。
「い、いやっ!」
「フフフ、いいヒップをしている。たまらない肉づきだ」
「放してっ、いやあああっ!」
大使館での恐怖と屈辱がまざまざと甦って、佐和子は下着姿を慄えあがらせた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!