せ・洗体(タオル・スポンジ)

葉川慎司

バススポンジが、ペニスの裏側の敏感な筋を往復する。直接、瑞穂の指が触れているわけでもないのに、とろけてしまいそうなほど気持ちがいい。

「そうですよ。そのまま」 瑞穂の唇が、耳たぶのすぐそばで言葉を紡いでいる。吐息がかかり、背筋がゾクゾクする。体中の血液が沸騰したように熱くなり、下半身にエネルギーが集約した。下腹部を見ると、痛々しいほどに肉竿が屹立している。 (ああ……瑞穂...
葉川慎司

瑞穂は肉棒を包んだ手を、上下に動かしはじめる。スポンジ越しの五本の指の感触が、より艶めかしく肉竿に広がっていく。

祐司は正直に言った。瑞穂にはなんでもないことでも、自分には強烈すぎるくらいの体験なのだ。このまま触れられていると、敏感な男肉が暴発し、ねっとりした体液をぶちまけてしまいそうだった。 「気持ちよくなったら、気持ちよくなったでいいじゃないですか...
葉川慎司

乳首のあたりを中心に、円を描くように動いていたバススポンジが、下半身に滑り降りてくる

ふたたびバススポンジが生き生きと動き始める。瑞穂は祐司の広い背中を端から端まで丁寧に洗い尽くすと、脇腹のほうから右手を前に回してきた。 「え。あ、瑞穂、さん……もう、いいよ」 「せっかくですから、全部洗わせてください」 「ぜ、全部!?」 股...
葉川慎司

これで安心です。こんなおばさんの裸なんて見たくないでしょうから、じっとしててくださいね

シュッ、シュッと衣擦れの音がして、瑞穂は一度バスルームのドアを開閉した。 「これで安心です。こんなおばさんの裸なんて見たくないでしょうから、じっとしててくださいね」 「瑞穂さんは……おばさんじゃないよ」 「ふふっ。そう言われると、やっぱり嬉...
巽飛呂彦

広海の視界の中で、彩菜は手ぬぐいにボディーソープをとって泡立て始める

広海の視界の中で、彩菜は手ぬぐいにボディーソープをとって泡立て始める。それで身体をこするように洗っていく。彩菜が身体を動かすたび、高い位置に結んだポニーテールがぴょこぴょこ、ふるふる揺れた。