先に一度、溜まりに溜まった精を吐き出していなければ、挿入の快楽に抗えず、即座に朱里の膣内で果てていたに違いない。己の経験のなさと、膣内の心地よさとを痛感する賢太の胸を押し、寝そべらせた上で、ずぶ、ずぶと尻肉が落ちてくる。
「ぁは、ああ。硬いの、いい……わぁ」
悦び綻ぶ口元から思わずよだれをひと雫垂らして、ようやく朱里のラビアが肉棒を全て呑み込む。騎乗位で跨がる格好となった彼女が大きく息を吐き、一休みできるかと賢太が安堵した、その矢先。
膣内部のうねりが増し、どっと滲んだ熱い蜜が全方位より肉棒に降り注ぐ。不意の襲撃に身悶えた賢太の亀頭が膣壁を扱き、男女の口から同時に嬌声が吐き漏らされた。
「くぅ、んっ……はぁぁ……久しぶりだから、ちょい敏感になってる……」
鼻で荒く呼吸した朱里が、垂れるよだれと一緒に顔に付着したままだった精液も舐り取り、喉鳴らす。それからわざと口を大きく開けて、空になった事を示してみせた。
淫蕩ぶりを見せつける朱里の思惑に乗って、肉棒が嬉々と鼓動を響かせる。振動刺激に男女の腰が震えたのも、歓喜の呻きを漏らしたのも、同時だった。
「賢っ、太ぁ……いい、っ、よ、その調子ぃ……」
上体をのし掛からせた朱里が、いい子いい子、と頭を撫でてくる。
「……っ、は!はあぁ、はっ、ぁぁ……」
褒められた事が素直に嬉しい。余裕をなくした賢太が、喘ぎと頷きとで応答する。童貞喪失の充足感が流入し、一度目の射精前以上に硬く張り詰めた肉勃起が、柔やわい膣壁をこれでもかと押し込み、凹ませていた。
朱里の腰自体は動きを止めていたが、膣内では相変わらず複雑な蠢きが続行中だ。幾重にも連なる襞肉が勃起ペニス全体を揉むように包み込む。そのたびに賢太のへそ奥に溜まる情欲のマグマが噴き出しかける。
朱里の献身に報いたいとの一念で、賢太は悶え疼く腰に活を入れた。
出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ~
著者: 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!