「何を企んでいる、ガイウス……」
「フフフ、ここを使わせてもらうのさ」
ガイウスの手がシルヴィアの臍の下に伸び、純白パンティの縁をつまみあげた。
「ひいッ」
いきなり下着を捲られ、シルヴィアは悲鳴をあげた。
「や、やめろっ」
「ここを──子宮を使わせてもらうと言ったのだ。分からんか?お前を妻に娶り、俺の子を──男の子を産ませるのだ」
「な、何ですって!?」
「歴史あるロメニア王朝の血を引く男子。その父親がこの俺というわけだ。それならどこからも文句は出まい。少々荒っぽい統治であろうともな」
あと少しで恥毛がのぞくというところで、ガイウスは下着を捲る手を止めた。小憎らしいレジスタンスの女リーダーではあるが、元は王女。二十七歳の成熟女体は匂い立つほど美しい。あっさり裸に剥いてしまうのは勿体ない気がした。
「いずれ自分の子が国の支配者になるのだぞ。お前にとっても悪い話ではあるまい。地下に潜ってコソ泥のような真似をするより百倍もマシなはずだ。どうだ、俺の妻になることを承諾するか?」
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!