「出るんだ。身体を洗ってやるぜ」
緊縛された裸の美少女をお姫様だっこし、バスタブを出た。洗い場の床に敷かれたバスマットにあお向けに寝転がると、身動きができずにいる知美の裸身を自分の上に乗せあげた。ちょうど騎乗位の格好だ。
「いやッ、こんなのいやあッ」
知美はショートカットを振って泣きじゃくった。
後ろ手縛りのまま素っ裸で男の腰を跨らされている。十七歳の少女には耐えがたいポーズだった。男のそそり立った剛直の先が、ちょうど尻割れに当たっている。知美にはそれが巨大な毒蛇の頭部に思えた。
「綺麗にしてやるよ」
昌平はボディソープの容器からジェル状の洗浄液を手にとると、騎乗位の知美の裸身に塗りたくりはじめた。
(ううッ、気持ち悪いッ)
知美の背筋に悪寒が走った。
お湯に火照った肌の上を、男の手のひらがいやらしく這う。ヌルヌルのボディソープを、乳房、脇腹、ヘソのまわりと、まんべんなく塗りたくっていく。もちろん洗うというのは口実で、淫らな手の動きはまぎれもなく愛撫であった。泡立つシャボンでヌルヌルになった乳房を、手のひらで包みこむように揉みしだいた。
「く、くううッ……」
知美は泣き腫らした眼で男を睨んだ。
「ヘヘヘ、乳首がビンビンにおっ勃ってんじゃねえか。感じてんだろ?」
「し、知らないわッ」
知美は吐き捨てるように言って目を逸らした。
昌平の言葉は的を射ていた。
ヌルヌルの手のひらで乳房を揉みしだかれると、またあのおかしな感覚が芽生えてくる。乳首を刺激されて声をあげたくなる。身体の芯がジーンと痺れて、頭がぼおっとなってしまうのだ。それを認めたくなくて、知美は唇を噛みしめた。
著者: 御堂乱
「どこまで許せば満足してくれるの? もう出てって」男の肉茎をしごかされながら悲壮な目で訴える志津子。二人組に占拠された高島家のリビングで続く凌辱の狂宴。妻の痴態を力なく見守る夫、婚約前の躰を穢される家政婦。ついには身を挺して守ろうとした愛娘の操までが……極限状態下に置かれた男女がさらけだす愛と性の真実!