空蝉

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身長百六十六センチの肢体と、一個ずつが手に余るサイズの胸の膨らみ二つ。それらを覆うのが、ただの二枚。

遠慮の「え」の字も感じられない大股で五号室の戸を開け放ち、姿を見せたのは、妙齢の女性。金に染めたセミロングヘアを靡かせて歩み寄る彼女の頬や目元には、すでに酔いを示す火照りが差していた。 元より垂れ目がちの眼がトロンと酔いにまどろむ様は、知っ...
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堂本の股下を通り抜けた真弓の右手が、手馴れた動作で男根を掴み、擦り扱く

堂本の股下を通り抜けた真弓の右手が、手馴れた動作で男根を掴み、擦り扱く。尻穴を穿る舌先の動きに合わせて弾む正直な肉欲棒の有様に、愛おしさすら覚えてしまうのは、もはやどうしようもない。
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また吐精の準備を整えている。気づいてなおいっそう女将の尻が跳ねる

脈打ち弾む肉の棒が、また吐精の準備を整えている。気づいてなおいっそう女将の尻が跳ねる。膣内に射精される事への恐怖は、欠片も覚えなかった。尻穴に注がれて至った極上の絶頂の味。それを膣内で、子宮でじかに浴びればより甘露な悦楽に溺れられる──肉の...
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腰に巻き付けた両の足で、男の律動をまたも助長してしまう

わざと違う意味に捉えてはぐらかしているのだ。女将は憎々しげに睨んだ瞳を伏せ、振り落とされぬように彼の首に巻き付けた両の手に力を込める。腰に巻き付けた両の足で、男の律動をまたも助長してしまう。
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真弓は巻き付けた両腕に力を込めて堂本の首にしがみつく

切迫した女将の心情を煽るべくして突き込まれる男根の求めに応じて、膣肉が引き締まり。また一歩、さらに一歩。男が足を踏み出すたびに声量を増す護達の声音に怯え、真弓は巻き付けた両腕に力を込めて堂本の首にしがみつく。同様に彼の腰に巻き付けた両脚の締...
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縮こまっていたところを発見され突かれた真弓の舌と、堂本の舌先との間で、唾液の糸が繋がった

縮こまっていたところを発見され突かれた真弓の舌と、堂本の舌先との間で、唾液の糸が繋がった。掻き混ぜられた真弓の唾液が泡立ち、上に堂本が垂らした唾が乗る。撹拌し溶け合った二人分の唾液を、男の舌に流し込まれるまま、女将の喉が嚥下した。
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女将の唇が、自ら進んで真正面の男に接吻する

これ以上嬌声を漏らさぬため。また言い訳を拵えた女将の唇が、自ら進んで真正面の男に接吻する。受け容れる側の堂本はすぐさま突き出した舌で女将の口腔を割り、チロチロと歯先、歯茎、頬裏の順で舐めしゃぶった。
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被さってきた男の乾いた唇を、出迎える湿り気たっぷりの女の唇が潤す

不意を打たれ、唇を奪われた。被さってきた男の乾いた唇を、出迎える湿り気たっぷりの女の唇が潤す。軋み弱った心根が男の温みを欲していて、抵抗は接吻を振り解く素振りをするのみに終始する。
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わざと音を立てて吸引するナミの目線が不意に揺らめき

わざと音を立てて吸引するナミの目線が不意に揺らめき、高く積まれた岩壁越しに覗き込む女将の瞳を捉える。覗きに気づいたその上で舌の動きを見せつけるナミが、唾を垂らした。護はただただされるがままに享受して、垂らされた唾を喉鳴らして収めてしまう。妻...
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壁面に備えられた木製のタオル掛けとの間を、ナミが手ずから二対の手錠で繋いでいく

一回り以上は年下の少女に馴れ馴れしく呼ばれる事を厭うでもなく、護は指示に従い床に仰向けに寝そべる。その両手首と、女湯側硝子戸傍の壁面に備えられた木製のタオル掛けとの間を、ナミが手ずから二対の手錠で繋いでいく。
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嫌がる素振りも見せずに他人のペニスに手指を這わせ、玉袋を捏ねながら巧みに舌を絡める妻

強制されているのではなく、自発的に奉仕しているように見えた。嫌がる素振りも見せずに他人のペニスに手指を這わせ、玉袋を捏ねながら巧みに舌を絡める妻。その顔は妻というよりももはや一匹の牝──。
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加えて、尻肉を掴む男の指先が肛門を執拗に捏ねだす

加えて、尻肉を掴む男の指先が肛門を執拗に捏ねだす。忍耐を強いながら刺激を供与する堂本へ恨みがましい目線を向けた矢先。女将の胸元に、キスの雨が降り注ぐ。
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堪えかねた艶尻が八の字を描くようにくねりだす

「んはっ、あぁ……駄目、お尻動いてしまいます、ぅぅ……ぅうんんっ」 肉棒を膣奥深くにまで咥え込んだ状態で、堪えかねた艶尻が八の字を描くようにくねりだす。間髪容れずに堂本の手に押さえ込まれ、グリリと膣壁を抉り掻いたきり、またピタリと刺激が止む...
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鞘に刀が収まるように、ぴたりと嵌まった

切ない摩擦愛撫に喘いだのも束の間。自らの体重の乗った衝撃が膣壁を抉った。抱き留める男の逞しさに溺れた心根が、肉の摩擦の恍惚に拍車を駆ける。鞘に刀が収まるように、ぴたりと嵌まった。そのフィット感がこの上なく心地よく、腰が勝手に動きだすのを留め...
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脈打つ肉の幹を改めて愛しげに、女将の両の手が包み込む

指令を受けただけで火照りを放つ女芯の疼きを早く鎮めて欲しくて堪らず、くねる腰を女将自らの意思で中年男の腹上に乗せた。跨いだ己の股の真下で脈打つ肉の幹を改めて愛しげに、女将の両の手が包み込む。握り、さすったそれを、迷う事なく膣の唇に押し当て、...
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摺りつけ合った乳首が悦に悶え、震える

肩で息をしながら突き上げてくる堂本の律動によって、真弓の肢体が湯面に躍る。摺りつけ合った乳首が悦に悶え、震える。より固くしこったそれをより強く押し当てようと、女将の両手が男の首根っこに抱き付いた。
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真弓の尻の丸みをなぞるように撫でた堂本の両手が、左右の肉たぶを掴んで引き寄せる

真弓の尻の丸みをなぞるように撫でた堂本の両手が、左右の肉たぶを掴んで引き寄せる。男女の前面がぴたりと密着し、真弓の喉元を堂本の舌が舐り上げた。逞しい男の腕に抱かれる喜びと、期待孕む悦び。二つに溺れた真弓の瞳がトロリとまどろむ。
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収縮して余計手狭になった腸の壁を指腹と爪で交互に虐められて、またギチッと肛門が窄まった

穿られるたびウズウズと喜悦に悶える直腸が、分泌した腸液と共に堂本の指に吸着して放したがらないでいる。収縮して余計手狭になった腸の壁を指腹と爪で交互に虐められて、またギチッと肛門が窄まった。
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同じくたっぷりの蜜で潤む膣内に男の指が三本。一気に連なり突き入ってくる

期待に潤む真弓の視線が見つめる中で、同じくたっぷりの蜜で潤む膣内に男の指が三本。一気に連なり突き入ってくる。ようやくの堂本側からの能動的愛撫の到来に、嬉々として膣壁が歓待する。その蠢きを感じ取りつつ突き進む三本の指が、溜まった蜜を掻き混ぜる...
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ナミが、ペニスを手で扱きながら軽い口振りで請うてきた

ナミが、ペニスを手で扱きながら軽い口振りで請うてきた。少女の頭の中は、相も変わらずセックスと金への執着が敷き詰められている。