キス

庵乃音人

朱唇は、今日もまた蕩けるように柔らかだ

泣きじゃくる娘の口を、風のように奪った。再び奪うことのできた真帆の朱唇は、今日もまた蕩けるように柔らかだ。思わず知らず、鼻息が荒くなった。軽いキスだけで済ませるつもりが、身体の奥から沸々と、滾るほど熱くまがまがしいものが込み上げてくる。右へ...
庵乃音人

みずみずしさ溢れる肉厚朱唇は、ぷるんとジューシーなサクランボの味わい

みずみずしさ溢れる肉厚朱唇は、ぷるんとジューシーなサクランボの味わい。その上吐息はうっとりするほど甘やかで、啓太の鼻腔と脳髄をいけない心地に麻痺させる。
庵乃音人

ヌメヌメとザラザラが一緒くたになった舌を擦りつけられるたび

濃厚でありながらどこか滑稽なものも感じさせた、熱っぽい接吻上級編。しかし実際に体験してみると、その快さは想像を絶する官能味に富んでいる。ヌメヌメとザラザラが一緒くたになった舌を擦りつけられるたび、悪寒のような鳥肌が背筋を駆け上がった。
庵乃音人

猫がミルクを舐めるような秘密めいた粘着音

キュートなバスガイドはいっそう興奮した顔つきで身を乗りだし、啓太の顔を両手に包んだまま、なおも熱烈に舌を絡みつける。そのたび車内に響くのは、猫がミルクを舐めるような秘密めいた粘着音。
庵乃音人

舌と舌とがクネクネと互いにくねりつつ

キュートな美貌が色っぽく崩れ、ローズピンクの舌が飛びだしてくる。なおも惑いはありつつも、啓太はもう抗えない。おずおずと舌をだして応じると、ピチャ……。(うおお、何だ、これは!?)舌と舌とがクネクネと互いにくねりつつ、相手に擦れた。その途端、...
庵乃音人

卑猥なぬめりをたっぷりとたたえた肉厚の唇

柔らかで温かく、卑猥なぬめりをたっぷりとたたえた肉厚の唇。啓太の顔を両手で優しく包んだまま、右へ左へと熱っぽい調子で顔を振り、佳織は口を押しつける。(甘い息……ガムでも噛んでるみたい。女の人の息って、こんなにいい匂いなんだ)
庵乃音人

温かくて柔らかでヌメヌメしたものが、またも啓太の唇に密着した

温かくて柔らかでヌメヌメしたものが、またも啓太の唇に密着した。それが佳織の唇だと分かるまで、情けないことにしばらくかかった。