「ん……っ」
美幸の鼻息の熱っぽさ、鼻にかかった甘い声の響き。ファーストキスの感慨を噛み締める間さえなく、被さってきた唇の触れ心地に賢太の意識は耽溺する。
(柔、らかい……それに……美幸さんの口から熱い息が、雪崩れ込んでくる)
互いの歯先が一瞬ぶつかったほど。強く押し当てられた唇同士の結合。不器用で、けれど熱烈な接吻は美幸の心情そのままであるように思われて、賢太の呼気も負けじと熱を帯びる。
出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ~
著者: 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!