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手のひらに乗せた肉棒を、健太の下腹に押し付け、咲枝の舌が肉竿全体を下方から先端へとずるずる舐めあげる

小鳥遊葵

「あっ、咲枝さん、いきなり、そんな……」
何事にも積極的な咲枝らしい振る舞いだった。すっと手が下降し、いきり勃った肉棒を不意に短パン越しに掴まれた。
「だって、健太ちゃん、あんなに濃いキスで、あたしに火を点けるんだもの……」
有無を言わせない素早さだった。咲枝は健太の背に回っていた一方の手をそのまま下方にスライドさせると同時に、密着したままの顔を健太の胸板に擦りつけながら、足元にしゃがんだ。
「あたし、いま、これを喰べたいの……。いいでしょう」
否応もなかった。健太も思わぬ状況に、昂ぶりが極限にまできていた。
「素敵よ、健太ちゃん……。この短パン、脱がせるわね」
「咲枝さん……」
「うふふ……。恥ずかしくないでしょう。あなたはもう、大人になったんだし、それに、もうこんなに暗いんだもの……。うわぁ、大きくて、太そうな、お道具……」
健太は咲枝のなすがままだった。初体験までは羞恥心が先にたっていたが、留美子に肉棒を褒められ、自信となった。その初体験の相手である留美子が、初めての交わりで狂乱した姿を目にして、健太は自信を持つに到った。
(ママも立派だと褒めてくれた……。口に入らない、と嬉しそうに言っていた)
健太は二人の顔を思い出し、無意識に腰を突き出していた。
「凄い……。健太ちゃんのお魔羅、あたしの想像以上……。ああん、あたし、見ただけで、もうメロメロ……。ああ、あたし、早く、明るいところで、このお魔羅、見たい……」
「あぅっ、ああ、咲枝さん……」
咲枝は果敢だった。明るい場所で云々を口にした直後、肉棒は一気に生温かい口内に咥えられていた。
(ああ、気持ち、いい……。同じフェラでも、ああ、それぞれに、違う)
留美子は亀頭部分を丁寧に舐めてくれた。義母は肉棒全体を貪るようにしゃぶってくれた。ただ二人とも、先端部分が大きく、すっぽりと口のなかに咥えられない、と嘆息していた。
(咲枝さん、口が大きいのかな……。いきなり咥えてくるなんて……。あっ、先端をもっと深いところまで、引き寄せようとしている)
思わず声が出そうなほどの吸引だった。
「ああ、咲枝さん、そんなにされたら、僕……」
健太の声に、咲枝はスポンと音をたてて咥えていた肉棒を口から解き放つ。
「いいのよ。出したければ、遠慮しないで、出していいの……。あたし、全部、呑んであげるから……。ああ、それにしても、なんて、逞しいの持ってるの、あなたって……。あたし、病みつきになりそうよ、これに……」
咲枝の手のひらの感触が生々しく伝わってくる。今度は口に咥えず、咲枝の舌が躍り始める。手のひらに乗せた肉棒を、健太の下腹に押し付け、咲枝の舌が肉竿全体を下方から先端へとずるずる舐めあげる。
「ああ、そんなとこ……」
咲枝の指先が後孔を擽った。鋭い快感に、尻が震えた。
「ふわぁ、おいひぃ……健太しゃんのお魔羅、ふわぁぁぁっ、美味ひぃ……」
闇の中に卑猥な音が響き渡る。咲枝の家の庭先での、濃厚な舌技に、健太は星空を仰いで咆哮していた。
「だめ、出ちゃうよ……。咲枝さん、僕、もう……」
「いいわよ。出して、ああ、あたしの顔に、健太ちゃんのお種、ああ、かけて……。ああ、あたし、呑みたい、呑ませて……」
再び、いきなり咥えられた。張りつめた肉棒の先端が口内にすっぽりとおさまり、舌が尿道口周辺や、くびれた雁首あたりを激しく動き回る。
「ううーーん、咲枝、さん、僕……」
健太は堪えようとしても、迫りくる射精感を制御することはできなかった。尻がビクンと震えた。膝から崩れ落ちそうになる。その腰を、咲枝の手が引き寄せる。
(ああ、先端が咲枝さんの喉ちんこに当たってる)
その軟骨のような喉の突起物が先端に触れた瞬間、健太は肉棒に込めていた力を解き放っていた。
「あああ、で、出るぅーーーーーっ」
健太は思わず仰け反っていた。腰が激しく震える。
苦しいはずなのに、咲枝は肉棒を咥えたまま放そうとせず、逆に先端をさらに喉奥まで迎え挿れるように、舌先で吸う。
「ああ、で、出てるぅ……。咲枝さんの口、ああ、おま×こみたいだ……」
健太の感極まった卑猥な四文字言葉に、咲枝の反応は凄まじかった。咲枝は肉棒を咥えたままにくぐもった声で咆哮していた。
(ああ、咲枝さん、全部、呑んでいる……)
咲枝は肉棒を咥えるだけではなく、唇を窄め、隙間から精液が漏れないように密閉していた。
肉棒の躍動が少しずつ弱まる。微かに萎えてできた隙間に、自由を取り戻した咲枝の舌が躍る。と同時に、密閉するようにきつく肉竿を締めていた唇が、精ミルクの残滓を絞るように、根元のほうから先端のほうへと扱いた。
「ああ、それ、効くぅ……」
健太は女のような悲鳴をあげていた。最後に、咲枝は口中に溜まっていた濃い精汁を、ごくん、と音をたてて嚥下すると、おもむろに肉棒を口内から解放した。
「凄い量……。それにとても、濃い……。素敵よ、健太ちゃん……。ああ、あたし、お腹いっぱい、健太ちゃんのミルク呑んじゃったから、肌が若返りそう……」

出典:~熟女のやさしい筆おろし (フランス書院文庫)

著者: 小鳥遊葵

熟女のやさしい筆おろし

「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。