瑞穂は優しく舌をくねらせ、祐司の口腔をゆっくり掻き回した

すっと瑞穂の顔が近づき、唇が祐司の唇に重なった。生クリームのようにとろけてしまいそうな、やわらかな唇だ。
祐司は間近に迫った瑞穂の顔を見ていることができず、反射的に両目を閉ざした。唇に伝わってくる瑞穂の朱唇の感触が、より艶めかしく沁みこんでくる気がした。
「わたしに身を任せてください。でも、なにかしたくなったら、遠慮なくしてください。おっぱいに触っても、あそこをいじってもかまいませんから」
瑞穂は言うと舌を差しだし、唇の隙間に挿し入れてきた。祐司は口をすぼめるようにして、家政婦の舌に吸いついた。ほんのり甘い、瑞穂の唾液の味がする。祐司にとってそれは、蜜のように美味しいものだった。
（瑞穂さんと、キスしてる……）
やわらかな感触が唇、そして舌先から伝わってくる。瑞穂は優しく舌をくねらせ、祐司の口腔をゆっくり掻き回した。
瑞穂の舌はとても温かく、この世のなによりもふんわりやわらかい気がした。舌先を触れあわせると、じんと体の芯が痺れたようになる。チュッチュッと音をたてて吸うと、瑞穂の鼻からもれる吐息が少し荒くなった。
（瑞穂さんは、なにをしてもいいって言ってくれた……）
ということは、このまま舌を吸っていても、バスタオルに隠された乳房に触れてもいいということだ。