「志摩子さん!」
湯船のなかで身体を反転させ、全裸の女体にむしゃぶりつく。貴史に掻き抱かれた志摩子は「あぁ……」と溜息を漏らし、背筋を仰け反らせた。
夢中になって唇を押しつける。志摩子はくぐもった呻きを返し、自らも貴史の口を求めた。ちゅぱ、ぴちゃ、ぢゅるぱ、ちゅぶ。唇が密着する部分から下品な吸引音が漏れ、志摩子の悩ましい喘ぎが重なる。
貴史は志摩子の口を吸い、たわわな乳房を鷲掴みにした。
「あぁ、志摩子さん、おっぱい、柔らかい……」
人生初体験の生乳房は、とろけるように柔らかく、しかもずしりと重かった。
世のなかにこんな柔らかなものがあったのかと信じられない思いになりつつ、鼻息を荒らげて豊満な乳肉を揉みしだく。
「あう、貴史さん……ふわっ、あはぁ……」
すくい上げるように揉むと、形のいい豊乳が意のままに変形し、淡い鳶色をした乳首が、あちらへこちらへとせわしなく向きを変えた。乳輪も、乳首と同じ淡い鳶色をしている。少し半径の大きな乳輪で、粒々が浮かんでいるのがいやらしい。
「志摩子さん、いいですか、こんなことして……僕、もう……」
抑えがたい欲望が、火の点いた身体に渦巻いた。両手の指で乳首を擦る。
「ふわっ、貴史さん……いいの、して……私でよかったら、いっぱい……アン……」
乳首を擦るたびに、ひくん、ひくんと熟れた女体が痙攣する。志摩子は恥ずかしそうに顔を背けた。最初から半勃ち気味だった乳芽は見る見る力を増し、ダイナミックに盛りあがった巨乳の頂でピンと痼りきる。貴史はもうたまらなかった。
(あぁ、揉めば揉むほど興奮する……ううっ、たまらなくなってきたぞ)
片房をねちっこい手つきで揉み、もう一方の乳房にむしゃぶりついた。
乳首を舌で舐め、窄めた唇で乳輪ごと締めつけて、ちゅうちゅうと吸い立てる。
「あん、た、貴史さん、だめ……あっ……ふわっ、あはぁ……」
野卑な音を立てて吸引し、舌で舐め上げるたびに、志摩子の喉から淫らな喘ぎ声が溢れた。乳房は次第に張りを増し、揉み込む指を押し返す弾力を持ち始める。
(それにしても、何て大きなおっぱいなんだ……最高すぎる……)
うっとりと脳髄を痺れさせながら感嘆した。しかも、志摩子の乳はただ大きいだけでなく餅肌で、粘るように手のひらに吸いついてくる。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?