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抗う間もなく柔かな唇がむにゅりと押し付けられる

大泉りか

ちえりは、四つん這いになった美波の正面に回ると、正座したまま地面に手をついて、その唇にむちゅっとくちづけた。ちえりは目をくりっと動かすと、悪戯を企んでいる子供のような顔で美波に顔を近づけていった。抗う間もなく柔かな唇がむにゅりと押し付けられる。ちゅぷり、と小さな水音が宣英の耳へと届いた。ちえりの舌先が美波の口の中へと入り込み、中でくちゅくちゅっと動いているのがわかる。幼馴染に接吻された美波の、驚いたように見開かれた目がだんだんと細くとろんと蕩けていく。目の辺りはほんのりと赤く染まり、額にはねっとりと汗が浮かび始めた。

出典:~夏色誘惑アイランド 艶色母娘とビーチラブ (リアルドリーム文庫)

著者: 大泉りか

夏色誘惑アイランド 艶色母娘とビーチラブ (リアルドリーム文庫)

ひと夏の甘色青春体験!夏休みに常夏の島でバイトをすることにした大学生・宣英。青年はバイト先である民宿の艶っぽい女将・凪子や日焼け肌が眩しい純朴娘・美波と心身共に親しくなってゆく。さらに美波の友達のギャル風少女・ちえりにも誘惑されて……。「胸がドキドキして苦しくて……どうしていいかわからないよ」離島で描かれる甘美で爽やかなひと夏の青春模様!

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