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唾液に濡れた乳首がツンと尖り勃っていた。色の淡い乳暈は粒立って、見たこともないほど盛り上がっている。

御堂乱

「ではなぜこんなになっている?」
思い知らせるように神父はチロチロと舌先でなぶった。
「い、いやあァ」
思わず目を下へ向けたテレーゼは、おびえた声を高ぶらせた。
唾液に濡れた乳首がツンと尖り勃っていた。色の淡い乳暈は粒立って、見たこともないほど盛り上がっている。それは彼女が神のしもべである前に生身の女であることの証しであった。
「もう一度訊く。なぜこんなになっている?」
「し、知りませんっ」
耳たぶまで赤くして首を振った。
「もう……もう許して」
「フフフフフ」
許すわけがない。女を責めなぶる興奮と快楽を知ったばかりだ。禁断の果実に歯を立てた以上、芯まで貪りつくさずにはいられない。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!