広々とした湯船のなか、富士の絵を背にして、二人はしばし無言になる。
「おいで……」
どうしたものかと緊張して身をこわばらせていると、やがてそう声をかけられた。
見ると、恥ずかしそうにしながらも母性愛たっぷりの笑みを浮かべ、両手を広げている。修平は、もうたまらなかった。お湯の重さを全身に感じつつも、急くような思いで移動し、愛しい年上美女の胸のなかに飛びこむ。
「あぁ……」
腕に飛びこんできた痩せっぽっちの身体を抱きしめた眞知子の喉から、感極まった吐息が漏れた。とてつもなく柔らかな二つの乳房が、肩に、腕に、胸に押しつけられていやらしくひしゃげる。肌に食いこんでくる乳首の硬さもたまらなかった。
「甘えていいわよ」今まで聞いたこともないような、優しい囁き声だった。
「眞知子さん……」
「お姉ちゃんって呼んで。ただし……今日だけ」
今日だけ、という言葉が引っかかり、思わず「え」と聞き返す。
「今日だけ、あなたのお姉ちゃんになってあげる。いっぱい甘えさせてあげる」
“