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湯の上に出ているだけでも、たっぷりと豊かなバスト

巽飛呂彦

湯船には、長い黒髪が濡れないようにアップにした女性がふたり。広海を見て、驚きに目を見張る。そのうちのひとり。丸みを帯びた肩がやさしげな、いま声をかけてくれたほうの女性だ。その唇と目が、微笑んだ。湯の上に出ているだけでも、たっぷりと豊かなバスト。磁器のように白い肌が湯で暖まって、桜色に染まっている。しっとりと汗ばんだうなじに、ほつれた後れ毛が張り付いていた。

出典:~人妻温泉(フランス書院文庫)

著者: 巽飛呂彦

人妻温泉 (フランス書院文庫)

「自分から誘ってくるような人妻はお嫌い?」脱いだ浴衣の下に現れる貴和子の熟れきった女体。白いうなじから漂う色香、細腰から双臀に連なる曲線。腹を着れば貞淑な一児の母も湯船では淫らな美獣に!アルバイト先で少年が体験する極楽の年上温泉郷。27歳、35歳、40歳…「堕とし頃」の人妻たち。