「まぁ、健太ちゃんったら……。ママの気持ち、一番わかってるくせに……。ほら、そんなこと言われたから、ママの心臓、ドキドキしてるじゃないの」
由美は健太の手を取り、完全に裾野まで見えている二つの乳房に導いた。強く捏ね回すように揉まれる。
(ああん、感じちゃう……。ああ、私だって、打ち上げになど参加したくない……)
「私、なるべく、早く帰るわ……。あ、そうだ……。帰りに、留美子さんと咲枝さん、お家に誘ってみようかしら……」
それは単なる思い付きでしかなかった。留美子と咲枝は捌けた気性で、健太と交わったことを除き、嫌いではなかった。
「ええっ、本当なの、ママ……」
「ええ、そうよ。だって、私の大事なあなたと先に一緒に寝たお二人ですもの……。一度、これからの健太ちゃんのことについて、話し合ってみたかったのよ」
可能なら、「健太ちゃんはもう、私だけのもの……」と二人に宣言したかった。義母は未練たっぷりの表情を惜しげもなく健太に見せながら、その場を離れ、露出しそうなほどに胸元も露わな法被に袖を通した。
健太の凝視してくる目を避けながら、下着を身に着けると、パッチを穿き、白い足袋を履き、大きな尻を化粧台の椅子にうずめて、鏡の中に微笑みを捧げていた。
(よかった……。健太ちゃんには、ゆっくりと休んで欲しい……)
著者: 小鳥遊葵
「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。