祈里は小汚い和式便器に股を開いてしゃがみ込み、淫靡な音を立てて小便をしている真っ最中だった。目を剥くほど大きな尻が、逆さになったハートマークみたいな卑猥な形を晒し、大迫力のアップで突き出されている。
紺色の袴とショーツを膝のあたりまで下ろし、胴衣をたくし上げているため、逞しい桃尻だけでなく、くびれた細い腰までが見える。
(せ、先輩……!俺、先輩がおしっこする、こんなエッチな姿を……ああぁ……)
じょぼぼぼぼ……じょぼぼぼぼぼぼ……。がに股になって便器にまたがった祈里は、なおもポッカリと開いた暗い穴のなかに小便をぶちまけ続けた。
鼻の奥までツーンと来るアンモニア臭にも淫悦を刺激されつつ、貴史は夢にまで見た豊満な臀部に目を釘付けにした。
均整のとれたプロポーションという意味では、明らかに他の部位とのバランスを失するほど張り出した、大きすぎる尻。だがそこがよかった。
ジーンズやスカート姿になるたびに密かに目を見張り、異常ともいえる豊かさで貴史を悩殺した憧れの桃尻が、ようやく剥き出しになって目の前にあるのだ。
出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫) ~
著者: 庵乃音人
「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?