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亀頭の形状に沿ってぴったりと密着した唇が前へ後ろへと動き、ぬめる肉粘膜で敏感な肉鈴を擦り立てる

庵乃音人

「んっ……気持ちいい、貴ちゃん?」
ぬめる唾液で玉袋をベチョベチョにしつつ志摩子が聞いた。
ふとももを掴む手のひらにじわりと汗を滲ませている。闇に浮かび上がる半裸の女体は首筋や乳房にも汗を滲ませ、いやらしくぬめ光っていた。
「う、うん……気持ちよすぎる……」貴史は素直に答える。
「でも……やっぱりこれが一番気持ちいいでしょ?」
「えっ?あっ……」
色っぽい上目づかいで貴史を見上げた志摩子は、いきなり亀頭を咥え込んだ。
思いきり口を窄め、ヌメヌメした唇の裏側と口腔粘膜でギュッと鈴口を締めつける。
「うわっ、あ、あぁ、志摩子……」
「貴ちゃん……んっ……」
首を前後に振り、猛るペニスを温かく柔らかな口の粘膜でしごいた。
亀頭の形状に沿ってぴったりと密着した唇が前へ後ろへと動き、ぬめる肉粘膜で敏感な肉鈴を擦り立てる。ストロークは次第に勢いを増した。振り立てられる顔の動きが激しくなり、亀頭だけでなく、棹の部分まで締めつけながらしごかれる。
(す、すごい……気持ちよすぎる……)
まるでチューブのなかから、残り少なくなったゼリーを根こそぎ搾り出そうとするような責め。顔を引くと亀頭の形そのままに志摩子の唇が盛りあがり、勢いよく顔を近づけると、喉奥の穴まで亀頭が飛びこむ。喉から引き抜くたびに、肉傘の縁と穴が擦れあい、にゅぽん、にゅぽんと卑猥な音が爆ぜた。
「うわっ、あぁ、志摩子……だめっ……もうやめて……」
ペニスを咥える口から粘る涎が溢れ出し、形のいい顎を伝う。これ以上ピストンを続けられると、間違いなく暴発してしまいそうだ。
それでもいいと志摩子は言うかも知れない。だが貴史としては口ではなく、身体を一つに繋げて精を吐きたいという究極の欲望がどうしようもなく肥大した。
もう少しで射精してしまいそうになり、慌てて腰を引いた。ちゅぽんと淫靡な音がし、志摩子の口から濡れペニスが飛び出す。大量の涎がぽってりした唇から漏れた。

出典:~魅惑の桃尻温泉郷 女子大生と恋の四角関係 (リアルドリーム文庫)

著者: 庵乃音人

「夏休みって何か予定ある?」密かに恋い慕う大学の先輩・祈里の誘いで訪れた山村。そこで青年は祈里の友人・志摩子の縁談を断るために偽りの婿候補として“お試し婚”をすることになる。祈里への恋心を抱えながらも縮まる志摩子との距離。さらに志摩子の妹も巻き込み、交錯する恋の行方は!?