「わ、わたっ、しっ……」
「俺もっ、もうそろそろですからっ」
最後まで一緒に──。皆まで言わずとも通じた想いの丈は、互いに行動で示された。
先に、勃起したての美幸の乳首に被さった賢太の指腹が、やんわり押し込まれ。
「ンぅッッ!!」
呼応して目を剥き喘いだ美幸が脇を締め、左右より押し寄せた乳肉が目一杯、挟まる肉幹を締め上げた。
「うぅ……!」
腰から背へ、背から腰へ。波状に寄せては返す甘美な痺れ──射精衝動が、奔り抜けてゆく。それに押し上げられる形で、とうに装填されていた白熱が、パクつく鈴口より一斉に迸る。
「ふあッッ!あはッ……あああああ!」
噴きつけられた濁汁で白く染まった乳房が、数秒遅れで歓喜に嘶く。付着したばかりの種汁が飛散するのを防ごうと、咄嗟に美幸が脇を締め直し、乳肉に押し潰された肉棒がさらなる悦の大波に見舞われた。結果、搾り出された第二陣の白濁が、勢いを増して、美幸の口元、鼻梁、額にまで飛散し、白に染める。
「あ、っ、ん、ぁはぁぁっ……は、ぁ、はぁは、ぁぁ……」
惚け、焦点の合わぬ目をして精液を浴びる女体が、喜色噛み締め痙攣する。吐息を漏らすばかりの彼女の口腔に、鼻梁より滴った白濁汁が垂れ落ちてゆく。
「ん、くっ……ンン……ぷ、ぁ……あ……ぁぁっ」
迷いなく喉を鳴らし、精液を嚥下して、口腔を広げて喘ぎをこぼす。唇に残る残滓を舐る舌先が堪らなく淫らで──愛おしい。
「美幸、さん……っ」
溢れる慕情を伝えたくて、賢太もまた腰を押し付け、ありったけの精を吐きつけた。
ようやく吐精が終わると、躊躇する事なく美幸の濡れた唇に己の唇を重ねる。初めてじっくり味わったキスの味は、少しだけ精液のヌルつきが混じる、特別な記憶。
出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ~
著者: 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!