擦れるたび捲れて内に溜まった蜜を漏らすラビアに、吸いつかずにいられなかった。
「あ、はあぁ、ん……っ、いい、よ。上手。ズルズルっ、音立てて啜ってるの、お腹の奥にまで響いてるぅぅ」
（息できないんだから、仕方ないだろ！）
心の中で悪態をつきつつも、甘えたように鳴く初恋相手に興奮を覚えている現実を、認めざるを得ない。
その発情ぶりを如実に示す男根を呑み食んだ恋人が、嫉妬に駆られ腰を派手に振り出したのが、何よりの証拠。
「うぅ、ンッ、う！はぁ、あぁぁ、深ぁっ、いぃっ」
初めての騎乗位。いつもと違う部位を亀頭に擦られた驚きを、じきに悦びに変え、一層美幸の腰振りが欲深くなる。奥深くに注がれ、溜まっていた種汁が、ピストンの振動によって垂れ下がり、粘つき波打つ。それを雁と、膣襞の蠕動が協力して掻き出し、互いに隈なく絡みつかせた。その密着感がまた、二人の情動を炙る。
「ンン、いいよ、賢太。ビラ捲って、そ、そのままっ。中に……来て」
摺り付くそばから啜っていた賢太の唇と、朱里の腰とが繋がりを求め、押し付け合う。汁気に滑る流れの中で、舌先が割れ目の内へと嵌まり込む。朱里の膣内も、美幸のそれに負けぬほど、とろみを通り越してドロドロの有様だった。
「ぁは。この贅沢者ォ……」
撹拌し始めた舌を愛しげに食み、朱里が自ずから熟れ尻を振った。その、喜悦にまみれた声音を聞きつけ、嫉妬に駆られた美幸の膣もより締め上げる。
出典：～ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫) ～
著者： 空蝉
ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう？ 柔らかい？」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル！