「ああっ、ダメ……そんなふうにされたら……あぁ、ねえっ……ダメええェ」
甲高い悲鳴が喘ぎに変化し、喘ぎが甘い啜り泣きへと変わるのに、さほどの時間はかからなかった。マリアは秘裂を舐めねぶられながら、騎乗位の肢体をせつなそうにくねらせはじめた。仲間の大使夫人らに向けた豊満なヒップも、妖しい官能の悶えを見せはじめる。
「自分であそこを開くんだ。そしたら中までじっくり舐めてやるぜ」
「い、いやあァ」
イヤイヤとかぶりを振りつつも、マリアは命令にしたがった。片手の指をV字に開き、兵士が舐めやすいよう媚肉を剥きくつろげた。
「ああっ、そこっ!そこはダメっ!」
とたんに腰が跳ね上がった。
「ダメっ!あああっ!ひーっ!ダメええええっ!」
声の高ぶりが半端ではない。果実の芯を直接に舐められ、マリアは理性を崩壊させてしまった。
「ひーっ、ひーっ!あわわわっ……ひいいーっ!」
もう嬌声が止まらない。のけぞった上体を兵士らに支えられたまま、マリアは自ら顔面騎乗の腰を大胆にスライドさせた。
「ああっ、いいっ!おおうっ、おおうっ、いいっ!おおうっ!」
声が獣めいてきて、汗に濡れた褐色のヒップが躍り狂う。奔放な官能を爆発させたラテン女の狂おしい痴態に、大使らも大使夫人らも声が無い。兵士らだけがやんやの喝采を浴びせた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!