「いいっ!あっあっ……イ、イクっ!イクううっ!」
反りかえった背が折れ曲がらんばかりになった。その瞬間の声を聞かれまいとするだけの慎みは残っていたのか。マリアは上を向いた顔の口を片手で押さえ、
「ムウウーッ……」
重い呻きをくぐもらせて全身を硬直させた。そのままビクッ、ビクンッと感電したように総身を震わせる。
「イキやがった……」
「すごい痙攣だ……」
激越すぎる絶頂に、上体を支えた兵士らが驚きの声を洩らした。
のけぞったままの背中を押して前に突っ伏す姿勢をとらせると、仰向けになった兵士の顔の上でマリアのヒップはまだアクメの痙攣を続けている。ボリュームのある双丘のふくらみに兵士らは左右から手を伸ばし、
「見ろよ、このムチムチしたいやらしいケツ」
声を失って凝視している大使夫人らの前で、褐色の肉厚な尻丘をグニュッ、グニュッと揉みしだいてみせた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!