「見てろよ、大使。奥さんの中にたっぷりと俺のミルクをブチ込んでやるからな」
中出しを宣言し、とどめとばかりに中尉は追い上げる。
乳房がタプタプと音を立てるほど激しく揺すられて、佐和子はひとたまりもない。一気に官能の頂点へと昇りつめながら、牝そのものの腰の動きで肉の愉悦を堪能したが、ものの十秒ともたなかった。
「ああっ、もうっ!」
せっぱつまった美貌が汗に光って凄艶だ。
「もうっ!あああっ、もうっ!」
イクなどという言葉を発したことのない上品な唇は、差し迫る絶頂を告げる言葉を他に知らなかった。
「死ぬッ、あああッ、死んじゃううううッ!」
感極まった絶叫と同時に、吊られた裸身が弓なりに反りかえった。抱え上げられている片肢が感電したかのように宙を蹴る。強烈な肉の収縮に、鉄鎖がキイキイと軋み鳴った。
食らええええッ!
中尉は叫んで渾身の一撃を打ち込むと、ドッと熱いマグマを噴きあげた。その熱に最奥を灼きつくされ、
「あわわわわッ……」
佐和子はのけぞったまま白目をむいて失神した。やがて逆流した熱い白濁の精が、キリキリと男根を締めつける秘口の粘膜からジンワリと漏れにじみ出てきた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!