夏子はグッタリと縄目に裸身をあずけたまま、汗に光る乳房から下腹をあえぎ波打たせていた。両目を閉じ、唇を半開きにしてなかば失神した様子である。
「へへへ、とうとう気をやりやがったぜ。敏感な身体しやがって」
「ムチムチした身体といい、悶えようといい、イキッぷりも見事なもんだ、へへへ」
冷二と五郎は満足げに笑った。
張型はまだ深々と咥えこませたままだったが、もうバイブレーターのスイッチは切られていた。
だが、肛門に突き立てられた嘴管のほうは、ジワジワとシリンダーを押しこまれて、薬液を注入されつづけた。
「う……ああ……」
夏子は弱々しく声をあげて、顔を右に左にと揺らした。浣腸されていることに気づいていないみたいだ。
「あ、あ……」
冷たい薬液が腸へ流入してくるおぞましい感覚に、夏子はうつろに目を開き、ハッと顔をあげた。そして、一瞬のうちになにをされているのかを悟った。
「いやあッ、な、なにをするのッ」
「へへへ、浣腸に決まってんだろ。ほれ、ほれ、入っていくのがわかるだろうが」
「そんなッ……約束がちがいますッ、いや、いやあッ」
出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)~
著者: 結城彩雨
どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!