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夏子はふくれあがる便意も忘れて哀願した

結城彩雨

ちょうど千CCまで入れたところで、冷二と五郎はいったん嘴管を引き抜いた。夏子をテーブルからおろし、縄を解く。
「浣腸のつづきは大浴場でだ、奥さん」
「そんな……ここでして、お願いです……浣腸はここで」
夏子は狼狽した。浣腸を中断したり、大浴場へ連れていかれるなど、はじめに聞かされていたシナリオにはないことだ。
「いや、他の人がいるところはいや……大浴場なんて許して……」
「気がつかれねえようにやってやるよ、奥さん。スリルがあっておもしれえぜ」
「かんにんしてッ」
夏子はふくれあがる便意も忘れて哀願した。
それをあざ笑いながら、冷二と五郎は浴衣に着替え、夏子には裸身にバスタオルを巻かせた。
「それじゃ混浴としゃれこもうじゃねえか」
「お願い、ここでしてッ……どんなことでもされますから」
「言われなくたって、どんなことでもさせるつもりだぜ、奥さん、へへへ」

出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)

著者: 結城彩雨

どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!