「フルカワ、大使夫妻の寝室はどこだ?」
背後から中尉が訊ねた。
その炯る眼はさっきから夫人の裸の双臀に注がれている。彼女が歩を進めるたび、むっちりと白い脂をのせた双丘がプリプリと悩ましく左右に揺れはずむのだ。妖しく匂い立つ尻割れの奥に、どんな媚肉が秘め隠されているのか。想像しただけで股間が熱く疼いた。
ディープキスを強いた時の、甘くとろける舌の感触。剛直に絡みついた上品な指のたおやかさが忘れられない。この奥ゆかしい大和撫子だけは自らの手で徹底的に犯しいたぶってやろうと決めていた。国旗のポールに掲揚するようにと、部下に夫人らの下着を渡した時も、さりげなく彼女のパンティだけは抜いておいた。
青木大使が拳銃のトリガーを引いたことは渡りに舟だった。解放すると見せかけてホールから連れ出し、愛する夫の前でじっくりと辱しめる。凌辱劇の見届け人に初老の秘書が加わったのも一興だ。たっぷりと夫人の肉体を愉しんだ後に、忠義者の秘書をけしかけて主人の妻を寝取らせてみるのも面白いかもしれない。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!