(ああっ……ひ、ひどい……)
若いエルメス人女性にプロキア人男性の子を産ませるべく、収容所では集団で性交が行われていると噂には聞いていた。しかし目にした光景は、佐和子の想像を上回る酸鼻なものだった。
四角いコンクリート部屋の端から端まで、腰の高さくらいの長い鉄棒が伸びている。全裸の女たちが数十人、横一列になってそれをつかみ、せりあげたヒップを背後から兵士に抱えこまれて犯されていた。各々の兵士の後ろには、さらに七、八人の兵士が並び、ズボンをおろして順番が来るのを待っている。
「驚いたようだな」
女看守長はニヤリと笑った。
「先月からこの方法をとっている。来たるべき欧米との最終戦争に備えるため、総統閣下が急ぎ兵士の数を増やすよう命じられたからだ。排卵誘発剤を使って妊娠の確率を高める」
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!