「しようがないなあ。やっぱり気つけ薬を呑ませたほうがいいみたいだね、初美さん」
達也が取りだしたのは浣腸器だった。すでに薬液が充満されていた。強烈な刺激臭からして、食用酢のようだ。
「あ……いやッ……」
ハッとした初美が叫んだ時には、浣腸器のノズルは初美の肛門を縫っていた。
トロリと垂れる白濁を押し戻すように、荒々しく食用酢が注入された。
「あ、ああッ……ひいーッ」
初美は悲鳴をあげてのけぞった。
達也が気つけ薬と言っただけのことはあって、食用酢の強烈な刺激に初美はとてもじっとしていられず、ひいひい泣き叫んだ。覗きこんでいる少年たちをはじきとばさんばかりにのたうつ。
それにあおられたように、皆がいっせいに前から後ろから初美の身体にまとわりついていった。
著者: 結城彩雨
(あの子に見られたりしたら、私たち、破滅よ……)背後から息子の悪友に貫かれ、恍惚に喘ぐ初美は、誰にも見せたことのない淫らな牝の顔を浮かべていた。体育館、通学電車、寝室…時と場所を選ばない狼たち。最後の矜持を振り絞る美母の想いを打ち砕くように、物陰から覗き見ている我が子の手には浣腸器が!
