「美人というのは、尻の穴も色っぽいんだな。ゾクゾクするよ」
「あ……ああッ……いや……」
荒々しく肛門に突き立てられる浣腸器に、夏子は唇を噛みしばってのけぞった。
「フフフ、どうだ。他人にされる浣腸というのも、気分が変わっていいもんだろうが」
「入ってくるのは水かグリセリンか、どっちか楽しみだろ、奥さん」
冷二と五郎が聞いても、夏子は返事をするどころではなかった。
「奥さん、浣腸してやるよ」
と、男がシリンダーを押しはじめたのだ。
ドクドクと入ってくる感覚に、夏子はひッと喉を絞った。
灼けるような感覚……それは流入してくるものがグリセリンの原液であることを物語っている。
(そんな……)
目の前が暗くなって、歯がガチガチ鳴りだした。肛門を犯されたあとだけに、ただれた腸襞にグリセリンが滲みて、キリキリと灼ける。
「フフフ、ついてねえじゃねえかよ、奥さん。どうやらグリセリンのほうだな」
出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)~
著者: 結城彩雨
どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!