「で、でも……我慢が……ああ、おねがい」
初美は泣きながら哀願した。乱れ髪を脂汗に額や頬にへばりつかせ、眦をひき痙らせて唇をかみしばる美貌が、もう初美が耐える限界に迫っていることを物語った。ブルブルと身体のふるえもとまらなくなっている。
「そんなに我慢できないなら、気をまぎらわせてあげるよ」
達也はしつこく初美の肛門を揉みこみつつ、もう一方の手で筆を取りあげた。
その穂先を、洗濯バサミで左右にひろげられている初美の媚肉の割れ目に這わせる。たちまち穂先はたっぷりと蜜を吸って重くなった。
「あ、あ……やめて、いや、いやですっ」
初美は狼狽の声をあげた。荒々しい便意にさいなまれる身体に、さらにそんなことをしかける達也のあくどさ。
筆の穂先はゆっくりと初美の膣のなかまでもぐりこんできて、ゆるゆると内襞をまさぐる。さらに底の子宮口の肉環まで、ソロリとなぞりまわす。
「ああッ……いや、ああ……あむ……」
「どうだい、気がまぎれるだろ。フフフ、気持ちよすぎるかな」
「あ、あああ……ひッ、ひッ……」
たっぷりと蜜を吸った穂先は、肉芽にも這った。蜜を滲みこませるかのように、肉芽を撫でまわし、こねまわす。
著者: 結城彩雨
(あの子に見られたりしたら、私たち、破滅よ……)背後から息子の悪友に貫かれ、恍惚に喘ぐ初美は、誰にも見せたことのない淫らな牝の顔を浮かべていた。体育館、通学電車、寝室…時と場所を選ばない狼たち。最後の矜持を振り絞る美母の想いを打ち砕くように、物陰から覗き見ている我が子の手には浣腸器が!