間近に来た千夏の唇を求め、顔を寄せる。薄い割にぷるるんとした朱唇に、同じ器官を重ねた途端、ばちんと電流が走り脳内で爆ぜた。同様の現象が千夏にも起きたらしく、やわらかい両腕を首筋に回してきた。迎えに来たやわらかい花びらが、俊輔の口をやさしく覆った。
「ぬふっ、んくっ、し、俊輔さ……んっ、んんっ」
あえかに開いた口腔に舌を挿し入れ、思う存分舐め啜る。歯茎や頬の裏をくすぐり、上顎の裏をほじる。淫靡な粘着質の音を千夏の頭蓋に響かせ、まるで脳味噌を舐め尽くすようにして口腔を貪った。
出典:~誘惑の里 僕と美乳天女たち (リアルドリーム文庫)~
著者: 北條拓人
旅先で遭難しかけた青年が流れ着いた女性ばかり住む村里。「お客様を丁重におもてなしするのがしきたりですから」そこで出会った3人の美女たちによる献身的な介護と、キスや抱擁に混浴プレイなどエロチックな誘惑の数々。日常から少し離れたおとぎ話のような桃源郷を舞台に天女との甘いアバンチュールが幕を上げる──。
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