一心不乱に舌を這わせ、頭を前後に震わす。夫に対してすら滅多にしないのに、懸命に技巧の限りを尽くす。鈴口をチロチロとついばみ、尖端のくびれ部分をねぶりまわす。苦しい息で吸引しては、頭を前後に振って幹をしゃぶった。
さっきまで毒突いていた奥寺が言葉を発しなくなっている。代わって耳に達するのは、獰猛な獣を想起させる荒い息遣いだ。奥寺の内なる昂りを息遣いからひしひしと感じ、こんな密室で性技を強制されている我が身がとてつもなく惨めに思えてくる。最悪の結末を脳裏に浮かべつつ、それでも恵里子は惨めな性奉仕をやめられない。
やがて奥寺が腰を使いはじめる。喉奥まで突きこんでは一旦引き、またググッと突きこんでくる。それも次第にピッチが速まっていく。
もはや舌を這わせる余裕もない。恵里子はただ朱唇をぽっかり開け、猛りきった男根の直撃を受け入れるだけだ。喉奥を突かれることで唾液が大量に分泌され、朱唇と男根との摩擦面を衝いてブクブクと溢れだす。息苦しさは募るばかりとなった。
恵里子の消耗を感じとった奥寺は、唐突に肉刀を引き抜いた。
出典:~人妻【裏肉奴隷】 (フランス書院文庫)~
著者: 鳴瀬夏巳
白昼のスポーツクラブは、濃厚なフェロモンに満ちていた。コスチュームから溢れるヒップが眩しい人妻たち。熟れすぎた美臀が命取りになるとは、知る由もない。初めて、屈辱的な体位で嬲られる比佐子、珠実、理香……。哀れなはずなのに、快楽に溺れてしまう身体が呪わしい。五人の妻に隠された、「裏の顔」を露わにする悦び!