「は、はい……。わかりました……」
唇を噛み、瞼を伏せながら、比佐子はスパッツにかけた手に力をこめる。三人の動く足音が背後にする。お尻に視線が集中していると思うと、身体がカッと熱く燃えた。もう幾度となく奥寺の怒張によって貫かれ、たまらない肛悦をおぼえてしまった恥ずかしい尻である。たぶん川添も木之内も、微に入り細を穿つほどにその話を聞かされているにちがいない。奥寺の話を聞きながらにやにやと笑い合う顔が浮かんでくる。
中腰の姿勢でスパッツをずりさげる。奥寺の命令によって、今日もTバックを穿いていた。少しさげただけで、たちまち生のヒップが人目にさらされるのだ。それでも意識を薄れさせながら、グイッとさげた。恐ろしいもので、尻を出す行為を取ると直ちに尻奥がズキッと疼く。奥寺に仕込まれた悲しい性だろうか。突きあげられる感覚が鮮烈によみがえってくるのである。
「あ、ああっ。見ないでっ」
出典:~人妻【裏肉奴隷】 (フランス書院文庫)~
著者: 鳴瀬夏巳
白昼のスポーツクラブは、濃厚なフェロモンに満ちていた。コスチュームから溢れるヒップが眩しい人妻たち。熟れすぎた美臀が命取りになるとは、知る由もない。初めて、屈辱的な体位で嬲られる比佐子、珠実、理香……。哀れなはずなのに、快楽に溺れてしまう身体が呪わしい。五人の妻に隠された、「裏の顔」を露わにする悦び!