「け、結構ですっ。脱ぎますっ。自分で脱ぎますからっ」
顔と両膝の三点で支えるという不自然な姿勢も顧みず、左右の手をTバックにかけた。もうここまで来てしまった以上、どこまでさらしても同じだという諦念が頭のなかで渦を巻いている。谷間で引き絞られた細い布地がツルツルと剥かれていく。これで巨尻は丸裸だ。
尻肌がパシッ、パシッと張られ、比佐子は呻いた。
「どうです、マネージャー。このケツは。スパッツの上から見たのと較べていかがです。この肉、この白さ……。どうぞ、さわってみてくださいよ」
「いいのかね。グフフフッ」
息を呑んでいると、生温かい掌がじわりと尻肌を撫でた。背筋をゾクッと寒気が走った。身体が弓なりに反りかえる。
出典:~人妻【裏肉奴隷】 (フランス書院文庫)~
著者: 鳴瀬夏巳
白昼のスポーツクラブは、濃厚なフェロモンに満ちていた。コスチュームから溢れるヒップが眩しい人妻たち。熟れすぎた美臀が命取りになるとは、知る由もない。初めて、屈辱的な体位で嬲られる比佐子、珠実、理香……。哀れなはずなのに、快楽に溺れてしまう身体が呪わしい。五人の妻に隠された、「裏の顔」を露わにする悦び!