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振り返り様の靡く黒髪が、また一層男子の心をときめかせた

空蝉

千鶴がする気でいた五号室の掃除や、孫の栄養管理、それらを先んじて取り仕切り完遂している美幸は、申し訳なさそうにしつつも千鶴との談笑を楽しんでいた。その格好は、厚手の黒シャツの上にチェックの腰丈チュニックを合わせ、さらにジャケットを羽織るという三段重ね着姿。
「お婆ちゃん。寒くありませんか?」
「なぁに。地元に比べりゃ、暖かいくらいだわ」
結わずに下ろした長い黒髪で背も覆い、下半身はチノパンで防備。極端に胸を庇う挙動こそなくなったが、元々露出の少ない着こなしを好んでいたのだろう。
珍しく下ろされた黒髪と、さすがに盛り上がりが窺いにくい(それでもなお大きいのがわかる)胸元へと見入っていた恋人の視線に気づくや、ジト目を振り向けてくる。振り返り様の靡く黒髪が、また一層男子の心をときめかせた。

出典:~ときめきアパート性活 愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち (リアルドリーム文庫)

著者: 空蝉

ひとつ屋根の下 恋色の陽だまり ボロアパートに独り暮らしをする浪人生・賢太は、一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になる。「初めてのおっぱいの感触はどう? 柔らかい?」妖艶な美女・朱里に自信をつけさせてもらった賢太は思いを寄せる管理人の美幸とも心の距離を詰めていくが、なかなか一線を越えられずにいた。浪人生に春は来るのか!?日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!