夏子の車で銀行へ向かった。それが救いといえばせめてもの救いだった。
月末とあって、銀行のなかはけっこう混んでいた。夏子に気づいた客や行員たちが驚いて夏子を見た。夏子の美しさと大胆なミニスカートの服装。そして官能的な剥きだしの太腿……それが男たちの目を引き寄せないわけがなかった。
家を出る前に電話を入れておいたので、すぐに銀行の次長が出てきた。
「これは佐藤さんの奥さま、さ、こちらへ」
と言いながらも、次長の目はチラチラと夏子の太腿やはだけそうなブラウスの前を盗み見る。
夏子は生きた心地がなかった。ズリあがりそうになるミニスカートの裾を押さえて、冷二と五郎に引き立てられながら、次長のあとについていくのがやっとだった。
出典:~人妻肛虐調教週間 (フランス書院文庫)~
著者: 結城彩雨
どうして、こんなことに……なってしまったの……。淫鬼の奸計に堕ち、調教地獄に見舞われた夏子。夫にさえ晒したことのない菊門に浣腸の毒液を注入されながら、悲哀の翳りを頬に浮かべる姿は、あまりにも美しすぎた……。運命なのか? それにしても、何たる皮肉だろうか? 肉悦の中を彷徨う人妻は、肛虐奴隷として生きるしかない!