「前座の余興はここまでです」
と、本番ショーの開幕を告げた。
手始めにフランス大使夫人の前で止まると、
「パンティを脱いでいただきましょうか、ソフィー。素っ裸になるのです」
栗色の巻き毛をつまみ、形のいい顎を指先で持ち上げながら命じた。
全員が注視する中、ソフィーは慄えながら下着をおろし、おっかなびっくりで中尉に差し出す。
受け取ったピンクのパンティをひろげると、中尉はそこにいる全員に見えるように高く掲げて言った。
「見ろ、諸君。諸君の勇猛果敢さに屈して、フランス女がこんなに股を濡らしたぞ」
オーッと兵士らが鬨の声をあげた。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!