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上着を取り去った時点で、ブラに包まれていない自然のふくらみがプルッ、たゆんっ!大きな振幅で揺れるのが見えた

巽飛呂彦

かおりの影が、身に着けていた部屋着を脱ぎ始めたのだ。
かすかに聞こえる衣擦れの音。
頭からかぶるタイプの上着を抜き取るときに、長い髪がふぁさっ、と舞い上がる。ボトムのズボンも脱ぐと、
(の、ノーブラ、だ……う、ぅぁあ!?)
上着を取り去った時点で、ブラに包まれていない自然のふくらみがプルッ、たゆんっ!大きな振幅で揺れるのが見えた。
そのうえズボンも脱ぎ取り、かおりはさらに下のショーツにまで手をかけ、一気に脱ぎ降ろす。
「ふ、風呂に、入ろうとしてる……!?」
ここへ来て初めて、浩一郎はかおりが入浴に来たのだとわかった。もうとうに風呂は済ませているだろうと思ったのだが、まだだったのだろうか。
しかし風呂場には当然浩一郎がいる。

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