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哀しい声を絞り出すと、マレーナは一度パンティを穿き直して、それから思いきり悩ましくヒップをくねらせた

御堂乱

この少年──最高権力者の血縁者であるこの傲慢な少年の歓心を買うことで、娘のシャルロットを地獄から解放することができるかもしれない。
すがるような気持ちでマレーナは向きを変え、少年に裸のヒップを晒した。たとえ羞恥で気がふれようとも、この稀有な幸運を無駄にしてはならない。愛する我が子を救い出さねばならない。
(あなた、許してッ)
淫婦に成り下がることを胸の内で夫に詫びてから、
「ハンス様……ご覧になってください」
私のお尻はハンス様のもの──いいえ、お尻だけではありません。このオッパイも、口にするのも恥ずかしい女の部分も……なにもかも……ええそうです、なにもかもが全部ハンス様のものです。
哀しい声を絞り出すと、マレーナは一度パンティを穿き直して、それから思いきり悩ましくヒップをくねらせた。
「ハンス様……ねェ、ハンス様あァ」
鼻にかかった甘い声をあげ、プルンプルンと乳房を揺らす。シルクパンティを少しずつズリ下ろしながら、身をよじって少年に流し目を送った。それが意図的な媚態だと分かっていても、少年は興奮を抑えられない。パンティが捲れるにつれ、ムチッと盛り上がった尻丘が全貌を現し、中心の亀裂の奥に妖しい女の縦割れがのぞいた。
「来い、マレーナ!早く!早く跨ってこい!」
ハンスは思わず身を浮かせて叫んでいた。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!