(ううっ、こんな……こんなことって……)
我が子の舌で女の悦びを感じさせられている。禁断の愉悦に目の前が暗くなって、もう何も見えなかった。
少年一人の仕業に見せかけておいて、実は大人と子供の共同作業なのだ。ダニエルが舌で舐めてクリトリスを尖らせ、髭ヅラが指でつまんで扱き抜く。さらに左右から二人の兵士が手を伸ばし、陰湿な愛撫を双の乳房に加えた。たわわな房をヤワヤワと揉みしぼり、しこり勃った乳首をあやすように指で転がす。我が子を含む四人がかりで性感を刺激され、マレーナは忘我の境に官能の花を咲き誇らせてしまった。
「ダメっ、ああっ、ダメっ!ひいっ、ひいいっ、あああーっ!」
嬌声があふれ、折り曲げられた裸身に痙攣が走る。
「ああん、いいっ、あああっ、いいいっ」
ビクン、ビクンと身体の芯が収縮した。悶えのたうつまんぐり返しの女体は、柔肌を桜色に染め抜かれて今にも気をやりそうだ。
(ママっ、ママっ……)
母親の狂おしい反応に驚きつつ、少年は初めてのクンニリングスに没頭した。固いつぼみをなぞりあげてやるたびに、膣口が開いて生温かい汁がドクドクと溢れてくる。甘酸っぱい味のそれを少年は夢中になって嚥下した。するとなぜか異様に気が昂って、下腹がコチコチになってくる。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!