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慄える手で女囚服の裾を捲り上げると、裸のヒップを便器の上にしゃがみ込ませた

御堂乱

「遠慮するこたぁない。さあやれ。ここで見ていてやる」
マレーナは覚悟を決めた。生き抜かなくては。生き抜いて、いつか必ず家族と再会を果たさなくては。そのためにはどんな生き恥であろうと耐え忍ばなければ。
慄える手で女囚服の裾を捲り上げると、裸のヒップを便器の上にしゃがみ込ませた。
「ひょおーっ、たまんねえケツしてやがる」
「ヘヘヘ、こいつは上玉中の上玉だな」
「くそう、後ろからブチ込んでやりてえぜ」
いつの間にか他の見張り役も集まってきたらしい。背後に何人もの兵士の声がひしめいた。声は出さないが、三段ベッドに身を縮めている女囚たちも息を詰めて聞き耳を立てている。
(ああっ……)
羞恥で顔面が火になった。
長い葛藤のあげく、チョロチョロと割れ目から漏らしはじめた。
「うううっ……見ないでッ」
呻き泣く声はワーッという兵士らの歓声に掻き消された。

「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!