堰を切った尿意は、号泣と共にたちまち奔流になった。極限の屈辱に泣く人妻は、男たちに見られながら湯気の立つ熱い小水を迸らせていく。
だが羞恥はそれだけで終わらなかった。
「ひいっ、いやあっ」
いきなり尻割れに侵入してきた手に、マレーナは悲痛な声をあげた。
「やめてええええっ」
放尿中の割れ目をユルユルと指でまさぐられる。信じ難い行為に号泣がさらに高ぶった。止めようとしても放尿は止まらない。下卑た笑い声と共に男の指が次々と入れ替わった。割れ目をなぞるだけでなく、膣口に指を入れてくる者もいる。
「いやっ、いやですっ」
しゃがんだまま狂おしくヒップを揺すりたてた。そのたびにあらぬ方向へと飛沫がしぶいた。
(あ、ああっ……)
ようやく絞り終えた時、マレーナの頭は真っ白になっていた。放心して動けないでいる人妻の双臀の丸みを、兵士らの手が名残惜しげに撫でまわしている。号泣を絞り尽くしたマレーナは唇を慄わせるばかり。彼らに抱き支えられながら、ようやく自分にあてがわれたベッドまで戻った。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!