「恩に着るよ……おおっ……す、すごい!」
オペラグラスで覗き見るヒップは、玉の汗を光らせて妖美この上ない。兵士の手で割りひろげられた双丘の谷間に、太いバイブが残酷なまでに深々と食い込んで動いているのが分かった。ヌプリヌプリと捲り返される果肉から、しとどの蜜が溢れているのも見える。だが青年の眼が吸い寄せられたのはそこではない。
(尻の穴……シルヴィア王女の尻の穴……)
必死にすぼめるアヌスの妖美さに、青年は言葉を失った。ふっくらとふくらんでは慌てたようにキュウッと美麗なシワを寄せて窄まる。見ているだけで射精してしまいそうになる美肛だった。憎んであまりある独裁者だが、今だけは感謝を捧げたい気になった。よもや王女が浣腸されているとは思わない。咥え込まされたバイブの刺激に狂わされているとしか見えなかった。
(お願い、お願いよおッ!)
ガイウスを見上げるシルヴィアの眼から涙がこぼれた。
キリキリと内臓を絞りたてる便意と、気も遠くなる肉の快美が、互いを圧倒しようとせめぎ合う。絶頂が先か、排泄が先か、どちらにせよ、崩壊の瞬間は差し迫って、もう一刻の猶予も無かった。
(ダ、ダメええっ!)
兵士の手が双臀の丸みに触れた。便意を煽りたてるようにユルユルと撫でまわす。
別の兵士は乳房を掬いあげて揉みしだきにかかった。尖り勃った乳首をつまみあげ、グリグリとしごいて甘い刺激を送りこんでくる。総統ガイウスの意を受けた彼らの顔はニヤついていた。
(ううっ……しないで……もう限界なのッ)
撫でまわされる尻たぶがキュッキュッとエクボを作って引き締まる。秘壺も断続的に収縮し、深く咥え込まされたバイブの太筒をキューンと締めつけた。「ウッ、ウッ」という呻き声がマイクに拾われ、広場中に響きわたる。
出典:~敗戦国の人妻 (フランス書院文庫) ~
著者: 御堂 乱
「全員、裸で壁際に並んで、尻をこっちに向けろ」夫の目の前で、餓えた獣たちの餌食になる令夫人。愛する娘をかばうため、兵士に強姦される人妻。収容所内で淫らな性的拷問にかけられる美母娘。縛られ、穢され、弄ばれ……無残に横たわる裸身。敗戦国を舞台に御堂乱が描く壮大なハードロマン!