p>ようやく初美が電車のトイレにしゃがむことを許されたのは、三つ目の駅を電車が発車してからだった。
トイレのドアを開いたままにされ、少年たちの見ている前で肛門の捻り棒を引き抜かれ初美は泣きながら排泄した。
「あ、ああ……いや……あうう、恥ずかしくて、死んでしまいたい……あうッ……」
色っぽいよがり声をこぼしながら、おびただしく排泄する。
しぶきが顔にかからんばかりに、くい入るように覗きこんでくる学生たちの顔、顔、そして顔……それが初美の脳裡に灼きついて、あとの記憶がなかった。
ハッと気がついた時には、初美は最初に達也に連れてこられた駅のホームに降ろされていた。汗にヌラヌラと光る裸身にはハーフコートがかけられている。
もう学生たちの姿はなく、達也が一人いるだけだ。達也の手には釣り糸のようなものが三本握られていて、まっすぐ初美のコートの合わせ目のなかへ伸びていた。
それがなにかは、初美はすぐに思い知らされることになる。
著者: 結城彩雨
(あの子に見られたりしたら、私たち、破滅よ……)背後から息子の悪友に貫かれ、恍惚に喘ぐ初美は、誰にも見せたことのない淫らな牝の顔を浮かべていた。体育館、通学電車、寝室…時と場所を選ばない狼たち。最後の矜持を振り絞る美母の想いを打ち砕くように、物陰から覗き見ている我が子の手には浣腸器が!
