(でも、私だって、なかなかのものなのよ、健太くん……)
褌を脱ぎ、全裸で鏡の前に立ち、ポーズを決める。突き出た二つの乳房に、両手を添えてみる。浴室からは健太がシャワーで砂を落としている音が聞こえてくる。
(健太くん、裸の私を待っているのね、きっと……)
赤い褌は赤面するほどに股間の部分が濡れていた。
「どうしようかしら……私ったら、替えの下着も持たないで……。健太くんもそうよね……」
そんなことを思いながら、留美子はバスタオルだけはいつものところにあることを確認し、脱いだ蜜に濡れた赤い褌を洗濯機の中に入れた。
著者: 小鳥遊葵
「じっとしてて……これは大人になる儀式だから」少年のズボンからたくましい肉茎を引き出す美熟女。絡まる指先、深々と呑み込む唇、顎を伝う雫……祭りの夜、年上の女が若者の筆おろしをする島の風習。教え導くはずが、性の愉悦に溺れていく35歳。留美子、咲枝、由美……海の女は淫らで美しい。